日立のエアコン「白くまくん」のフラップにある緑色の液垂れ跡…これって何?
先日、日立のおそうじ機能付きエアコン(白くまくん)をクリーニングした際、フラップ(風向板)のステンレス部分に「謎の緑色の液垂れ跡」を発見しました。
最初は「カビかな?」と思ってエアコンクリーニング用の洗剤や塩素系で洗浄したのですが、多少、薄くはなりましたけどまったく落ちません。

今回はこの緑色の垂れ跡についてを解説します。
1.緑色の正体は「緑錆(ろくしょう)」
実はこれ、カビやヤニなどの汚れではなく、金属のサビ(銅サビ)なんです。
緑錆とは「銅」が酸素、水分、そして二酸化炭素や塩分と反応して発生する青緑色のサビ。
身の回りでは、トイレのタンクについてる水洗い口なんかで見ることがあると思います。
鎌倉の大仏も、緑青のせいで遠目にもうっすら緑色に見えるのですが、知ってましたか?
ではなぜ、エアコンでそんなことが起こるのかというと、エアコンの室内機内部には、熱交換器(アルミフィン)の折り返し部分や、配管に大量の銅管が使われています。
また、日立のエアコン上位機種は、内部のドレンパン(結露水の受け皿)などにも「銅」が使われているため、そこから出た錆を含んだ結露水が垂れてくるのです。
◆エアコン内部での緑錆発生メカニズム
- 結露水と銅の反応: 夏場の冷房時、熱交換器の銅管部分に激しく結露が発生。この水分と空気中の酸素・二酸化炭素が反応し、表面に微量の緑錆が発生。
- 液垂れと乾燥: 緑錆を含んだ結露水が、ドレンパンから溢れるか、高湿度で吹き出し口の裏から直接滴り落ちる。
- 金属プレートへの固着: フラップ(風向板)の金属プレート上で水分が乾くと、緑色の成分が濃縮されて垂れ跡として残ってしまう。
2.なぜ日立のフラップに固着するのか?
三鷹市周辺でもご愛用者の多い日立の白くまくんですが、「ステンレス・クリーンシステム」という機能を採用しており、フラップ(風向板)の表面に薄いステンレス板が取り付けられています。
日立が採用するこのステンレス板には、以下の3つの特徴があります。
- ホコリが付きにくい(防汚性): 通常のプラスチックは静電気を帯びやすいのでホコリを吸い寄せてしまうが、ステンレスは帯電しにくい性質がある。だから、風がずっと当たるフラップ(風向板)でもホコリの付着をかなり抑えられる。
- 油汚れが落ちやすい: リビング設置のエアコンだと調理の油を吸い込むけれど、プラスチックに比べてステンレスは油汚れが染み込まず、拭き取りやすい。
- 菌の繁殖を抑える(除菌性): 金属の表面特性として、プラスチックよりも菌が繁殖しにくい。
しかし、ステンレスは非常にサビに強い金属ですが、「もらいサビ」には弱いんです。
異種の金属(この場合は銅サビの成分)が表面に長時間付着して乾燥を繰り返すと、ステンレスの皮膜を破壊して、そこにガッチリ固着してしまいます。
カビやヤニなどの『汚れ』ではないため、今回の高圧洗浄と殺菌クリーニングで衛生面は完全にキレイになっていますが、金属自体の変色(サビの染み)として残ってしまっています。
無理に削ると金属プレートを傷めてしまうため、この状態がクリーニングの仕上がり(限界値)となります。

3.まとめ
日立のエアコンのフラップ(風向板)には、緑色の垂れ跡がついていることがあるが、これがエアコンクリーニングでも落ちないのは「金属そのものの変色」だからです。
でも安心してください!
高圧洗浄と殺菌は終わっているので、見た目に跡は残っていても、衛生的には完全にキレイになっています。


ハウスクリーニングmiTaKa では、こういったエアコンごとの細かい特性も分かった上で、一台一台、丁寧にクリーニングをしています。
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